ペットロスについて:
ペットロスから立ち直るプロセス

悲しみはいくつかの段階を経て徐々に回復していきますので、この感情のプロセスを知ることで一筋の道が見えてくればと思います。

<第一段階:否定>

パートナーの死を現実のものとして受け入れることが、上手にペットロスを乗り越えるために必要になってくるのですが、「さっきまで生きていたのに…」「まさか、そんな…」と言うように、すぐには死を受け入れられないことでしょう。
また、「現実ではなく夢であって…」「生き返って…」と祈ったり、「もし生き返ってくれるなら〜します」と約束を条件に願ったりして現実を否定することもあります。
死を素直に受け入れるのは難しいことで多少時間もかかるでしょうが、愛したパートナーの死そのものをも受け入れてあげることが"本当の愛情"なのではないでしょうか。


<第二段階:後悔・怒り>

後悔の中でも多いのは罪悪感や自責の念で、パートナーが私たちの生活に依存し影響していることから、命を預かっていたから過去のことについていろいろと思い出し後悔して涙します。
また、後悔の中に怒りを伴うこともあります。それは獣医師や病院スタッフに対して死の責任を問うことや、自分に対する怒りである罪悪感や、家族や他人に対して死の責任転嫁をして責めることもあります。また、神様など祈った相手に怒りを抱くこともあるでしょう。
いずれも愛情を抱いていた者が亡くなったからであり、その行為や状況に対して何らかのマイナスの感情を抱くこともありますが、愛の本質は"許すこと"にあるのですから自分や他人をあまり責めない方がいいと思います。
後悔すべきことをは後悔をして反省し、責めるべきはきちんと償い懺悔する。それらをきちんと受け止めてあげることです。
必要以上に自分や他人を責めてもパートナーは喜びません。


<第三段階:悲しみ>

感情の激流が穏やかになってくるこの段階が、悲しみと向き合わなければならない一番寂しい時でもあります。
今まで一緒にいたのに亡くなってしまったパートナーの存在が、いかに大きな支えであったかを知り、もう触れることができない、声を聞くことも姿を見ることもできないという寂しさや悲しみがいっそう深く感じるかと思います。この悲しい気持ちを素直に表現して、抑圧せずに十分に解放してあげることが大切で、パートナーのいない環境に適応して生活を再構築しなければなりません。
この悲しみからの手助けとして、
・パートナーをちゃんと供養してあげること(葬儀・供養など)
・いっぱい泣いて悲しみを表すこと(涙はふとした瞬間にも出てくるものです)
・思い出してあげて語り掛けること
・家族や友人に思い出や悲しみを語ること
・思い出を綴ること(アルバムや手紙、日記やHP掲示板などへ)
・思い出の品を一時的に目の前から移動すること
・同じ悲しみを体験した人の話を見聞きすること
・同じ悲しみを分かち合える団体に参加すること
・体を動かして気持ちを発散させること
・新たなパートナーと出会うこと
・カウンセラーに相談してアドバイスを受けること
などが挙げられます。
いずれの行為もパートナーがいなくなってしまった現実を徐々に受け入れることとなり、それに伴って徐々に心も癒されてゆきます。
何が必要かは人それぞれです。

<第四段階:回復>

忘れるという訳ではないのですが、時の経過とともに悲しみや苦しみが癒され、亡くなった時のことよりも楽しい頃の思い出が浮かんできます。そうなると、出会いによる悲しみよりも、出会いによる喜びに感謝できるようになってきます。
パートナーに対して「ありがとう」と素直に言えるようになります。
そして、以前の私に戻るのではなく、私たちはより優しい人になれるのではないでしょうか。
決して悲しみが消えたり、忘れたりするのではなく、その悲しみが心の背景になって、前面から背後に移動しただけで、時には前面に出てきて泣くこともあるでしょう。

このような段階を順番通りに通過するだけではなく、前後したり逆になったりしながら徐々に心が整理されて、最後にはパートナーの死を穏やかなものにしてゆきます。
悲しみが訪れるのは、それだけパートナーとの愛情があったからであり、幸せで楽しい時があったからで、出会いがあったからです。
この出会いに感謝できるようになるまで、ゆっくりと時間をかけて悲しんであげることが大切です。

そして、生前の喜びや優しさなどの愛情を、この悲しみ以下にしないためにも自分の心に向き合い悲しみを癒して下さい。

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